Mouse Computer DT7-G

購入日:2022年12月

CPU:Corei7-12700F

メモリ:32G

OS:Windows 11

2022年12月からDTM用に使い始めているPC。CPUはCorei7-12700F、メモリは32GB。ミニタワーでコンパクトな筐体がお気に入りで、前のPCに引き続きマウスコンピュータ製。

前のPCが5年目でそろそろ動作が遅いと感じてきたため新調しました。このPCも不便に感じるまでは使い倒そうと思っています。

Arturia – Mellotron V

Arturia社のメロトロン音源。Nord Electroの音源を使用していましたが、手軽にPC内でオーバーダビングするにあたっては。

メロトロン自体、実際のストリングス、フルート、ブラスなどに比べて、原始的なサンプラーである分小回りが利かないドン臭さがありますが、ビートルズをはじめかつての60年代のバンドのように印象的なメロディーや空間的に使うと実際の楽器より好きな音色だったりします。バンドサウンドに広がりを持たせる為に欠かせない存在です。

Celemony Melodyne

ピッチ補正ソフトの定番、メロダインです。長い間、ボーカルのピッチの修正には無頓着でしたが、Studio Oneで無料で付いていたのをきっかけに、欠かせないものになっています。

驚くのは、半音程度の修正だと全く修正したと思わない精度の高さ。これに頼るということは、ボーカリストとして粗が多いということでできるだけ頼りたくないものですが、つい使ってしまいます。少し修正するだけでクオリティがかなり変わりますし、再度録音する手間が省けることは大きいです。ノイズ除去ソフトiZotopeのRXと併せて、困った時の心強い味方です。

Oxford Inflator

高音に存在感を、低音にふくよかな倍音をほんのりと付加するプラグインです。原音をなるべく変えずに音を潰すリミッターとは役割が異なり、倍音を付加するサチュレーターやエキサイターに近いです。ただ、原音を破綻しないで音を存在感を加えるので、サウンドをあまり変えたくないけど、マスタリングであと一押し足りない時に使う、という用途です。鉛筆でいうと、HBがBになる感じで、音が全体的に太くなる感じです。

個人的には、程よいアナログ感を付与したいが為に、最後のマスタリングの仕上げにほぼ効果がわからないくらいの隠し味として使っています。

Waves CLA-2A/CLA-3A

光学式真空管コンプレッサーをモデリングしたプラグイン。CLA-2Aは真空管コンプで音が太くなり、角が取れてしっとりとバッキングに馴染むので各トラックの仕上げにちょうどいいです。姉妹品であるCLA-3Aはトランジスタコンプで、こちらは逆にタイトにパキっとまとめてくれる印象です。どちらもかかり具合がナチュラルで破綻しにくいのも有難いです。

コンプレッサーというと、ツマミが多いイメージで眩暈がするのですが、これらはコンプのかかり具合とゲインのほぼ2つで調整できるので使いやすいのも魅力。音を柔らかくまとめたいときはCLA-2A、タイトにまとめたいときはCLA-3A。この2つのコンプあればミックスの硬軟を調整できて重宝します。

iZotope RX

波形のノイズ除去ソフトです。

もともとの音源ソースに不要な音が入ってしまった、クリッピングが発生してしまったなど、あらゆるノイズを除去することができます。有効な手段を見つけることと、ノイズを消す加減はコツがいりますが、これを使うことによって、録音のラフさが軽減され、ミキシングの音質・自由度が飛躍的に向上します。

本来はこれに頼らないレコーディングがベストなのですが、録音における不測の事態は必ずあるわけで、欠かせないツールです。

Waves Greg Wells Signature Series

greg

Wavesのシグネチャーシリーズは手っ取り早くミックスできるので好きなシリーズですが、こちらもしている一つです。

このシリーズはグレッグ・ウェルズ監修によるボーカル用、ピアノ用、ミックス用、倍音付加用と4種のプラグインがあります。個人的に一番使っているのはボーカル用のプラグインで、これはボーカルは勿論のこと、各楽器の空気感や音抜けを適度に付加したいときに何でも使える味の素のような感覚で重宝しています。主なセッティングのつまみは4種類なので、細かい設定はできませんがどんなセッティングにしても掛かり方が実に自然なのでギターのエフェクターのような感覚です。
特徴としては、グレッグ氏の雰囲気からも通じるようにクラシックで品がありながらもさりげなくモダンな感覚も兼ね備えた音という印象です。ミュージシャン兼片手間エンジニアにはジャストフィットなプラグインです。

iZotope Neutron

newtron el

波形を分自動で析し、適切なEQ、コンプ等のエフェクトをかけてくれる有難いプラグインです。iZotope Ozoneが主にミックスダウンした音源にマスタリング用で使用するものであれば、これはミックスで各トラックに使用します。

音源、音量、取り込みタイミングによっては激しくEQや歪みがかかりすぎたりしてイマイチなセッティングになりますが、やり過ぎた部分を少しずつ控えめにして調整していくのが上手く使うコツです。ガッツリ個性を持たせたい場合は他のパート別のプラグインの方が良かったりしますが、各トラックを手早くトリートメントしたいという目的には十分使えるものとなっています。

Waves Maserati ACG & GRP

Wavesのトニー・ マセラティによるプラグイン2種。アコースティックギター用とACG、複数にまとめられたグループトラック用のGRP。

マセラティ氏はジャンル的には現代のR&B、ヒップホップと自分とはジャンルと違うのですが、特にアコギ用のACGのプラグインはパワフルさが使えます。ACG・GRPとも、高域を保ったまま中低域をリッチに艶っぽく持ち上げてくれるので、ジャンル問わず、エフェクト無しでは何かパンチにかけるな、と思うトラックに有効かと思いました。

Waves Abbey Road Reverb Plates

abbeyplate

Wavesのアビイロードシリーズのリバーブプラグイン。プレートリバーブという鉄板を用いた古典的なアナログリバーブをシミュレートしています。

リバーブプラグインは色々試してきましたが、案外隠し味的な空間再現系のリバーブはDaw備え付けのプラグインでもなんとかなったりするものです(だからこそプリセットや操作性の簡単さが重要なのですが)。ただ、このプレートリバーブに関してはこれが一番印象的です。フィルスペクターのウォールオブサウンドに代表される、プレートによるどこか非日常的な、それでいて芯があって暖かい残響音が作れます。